〜子供が生きる「現在」とは?〜
ある子供(小中高生)の一日の日常を想像してみる。
①朝起きて、親・兄弟に、おはようと挨拶し、朝ごはんを食べ、学校にいく準備をする。
②学校に着くと仲のいい友達をお喋りをし、その後、先生が教室に現れ、朝から夕方まで、先生と生徒とコミュニケーションをしつつ、授業や休み時間を過ごす。
③夕方まで部活動・クラブ活動・学習塾・放課後の友達との遊び・または1人の時間を過ごし、夕飯前に家に帰る。
④夕飯の席では、その日学校であった出来事を家族に話す。
⑤その後、学校の宿題を済ませ、寝るまでの時間をネットサーフィンや好きなことに費やし、就寝。そしてまた朝を迎える。
非常にシンプルかつ典型的な子供一日を例としてあげたが、ポイントとしては、上記の②&③(朝9時から夕方16時くらい)、即ち一日のほとんどの時間を“学校+α“という環境・空間で過ごしている。言い換えれば、学校の先生・同じクラスの友達、塾の先生、部活動の担任等と接し影響を受けている時間が多い、且つ、それは“小学校入学から高校卒業まで“という、子供が社会に出るまでに構築する“人生観”を養う、極めて重要な期間に該当している。
“学校生活“という存在そのものを否定しているわけではないことは敢えて申し上げたい。
伝えたいことは、子供にとって将来を生きる術でもある人生観を養うのに、必要な環境・経験・材料は、それだけでは「極めて不十分」ということである。
前回の記事で、親が子供に関する事項に対し何らかの問題意識を抱いている場合、それは子供の「現在」に立脚している、と説明した。ほとんどの子供にとって、その「現在」とは、上に述べた「学校およびその周辺という限定された生活環境および人間関係」である。
「現在」の生活が上手く流れており、特段問題が見受けられない子供に関しては、喫緊のソリューションの必要性は低い。一方、問題はそういった生活環境・人間関係に子供が上手く“適合・適用“できておらず、子供本人、及びその親ですら、解決できそうにない、強い不安感を抱いているケースである。多くの場合、そのソリューションとして考え、残念ながら実行されている施策は、親が子供に更なる勉学を強いることや、関係に問題のある友達と距離を置き付き合う友達を変えるように促す(時に強制する)こと、3者面談等を通して先生に救いを求めること、または最終手段もしくは行き着く先として転校・不登校などの強制的な環境の変化を行うこと、等の対処療法的なアプローチでなかろうか。そのアプローチ自体を否定しているわけではなく、むしろ時に必要な選択肢にもなり得ると考える。
しかしながら、重要なのは、根本的・本質的に解決しなければならない問題・課題は、そのような思考回路とは別の部分にあり、その解決策を学校生活の延長線上に求めることは、極めて難しい(限りなく不可能に近い)と断言できることである。もし、上に述べたような学校生活の延長線上にある対処療法的なアプローチで、悩める子供が救われるのであれば、とうの昔に日本のいじめ・不登校・自殺・うつ病等に悩める子供達の数は減るはずであるが、残念ながら統計上減るどころが増えるばかりである(このようなデータは国・都道府県の統計を調べればすぐに確認できる)。
学校を運営する方々(職員・教育委員会や文部科学省などの機関も含む)に優秀な方は多く、子供達のためにどうやって運営体制を改善し、いじめ・不登校・自殺・うつ病などの問題解決を減らすか、という課題にこれまで励んできたことは間違いないであろう。しかし、残念ながら全体で見れば、救われる子供が増える以上に悩み・苦しむ子供の数が増えている、というのが、これまでの結果・事実である。
では、問題発生の根本的な要因は何であり、また、それを解決するソリューションはどういったものであるのか?親としてそれを如何にして子供に提供できるのか?
私の結論について少し述べよう。
それは子供の「現在」を変えること、且つ、これまで(多少のグラデーションはあれど)学校生活+αというほぼ単色であった子供を取り巻く環境に、違う色を混ぜる事である。
どういった色を混ぜればいいのか?、将又その方法は?、について、次回お話しするとする。
〜次回に続く〜
Written by TOM
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