子供の「未来」に対する親のあるべき対応③ (by TOM)

子供たちを取り巻く「現実」のほとんどは、学校生活+αにある、ということは前回記事で述べた。また、そこで生徒児童に求められるミッションは、学校での勉強やスポーツなどから生まれる目に見えた結果を追求することがほとんどである、ということにも触れた。

教育の本質的な目的は、将来の方向性につき子供達自身が考え、好きな様にカスタマイズし進んでいける力を養っていける様、サポートすることであると考えるが、今の学校運営体制では、その実現は到底難しいものである、と考える。

その理由は、端的に、社会の広大さ・多様な世界観・様々な生き方が存在する、ということをリアリティを持って伝えることができる、相応の社会人経験を有した大人が、教育の現場には少ない、からである。

リアリティを持って語れる大人が、教育過程のほとんどを過ごす現在の教育現場=学校生活に十分に存在しているか、という疑問に関して、残念ながら、その答えは、「限りなく少ない」、というのが私の考えである。

新卒で教員免許を取得し、社会人になると同時に、教育現場の「先生」になった大人たちにとって、学校という環境の中ではプロフェッショナルである一方、率直に申し上げると、社会が如何にして成りっており、どういった企業・個人・ビジネスが社会を構成しているか、また、どういったスキル・考え方を養っていくことが大切であるか、に関して、理解している方は少ない。努力家の先生であれば、ニュースや知人などからの情報収集を行い、できる限り児童生徒に語ってあげようとする者もいるであろう。しかしながら、実体験を伴っているかどうかがで、その語り口、リアリティの有無は雲泥の差がある。即ち、少なからず、「学校」
以外の社会の場(例えばビジネスの世界など)で人生経験を有していなければ、子供に広い世界を感じてもらうことは難しいのである。
「餅は餅屋」という言葉があるが、殊、教育現場においては、学業・スポーツという餅だけではなく、世の中には、イタンリアン、フレンチ、中華、和食やファーストフードなど、いろんな世界があり、どれが子供達の好みに合い、将来の長い期間において、ポジティブかつ熱心に追求していけるか、選択できるような環境を整備していかねばならない。

この話をすると、「学校でもいろんな科目やスポーツを教えており、ここの生徒の個性に沿った分野を伸ばしていけるようなプログラムが既に組まれている!」という声が聞こえてくるが、それはそれで結構であり、ポイントは、わらび餅・きな粉餅・みたらし団子といった“餅の種類“に限定した視野ではいけない、ということである。


繰り返しとなるが、学業やスポーツという域を出て、世の中にはいろんな世界があり、いろんな生活・ビジネス・趣味嗜好を追求している人たちがおり、その生き方は様々である、ということをリアリティ持って語れる大人が必要であるという事。


実際、学校生活の「先生」という肩書き以外で社会経験を積み、教育の現場で活躍しておられる先生はどの程度いるであろうか。おそらく極めて稀であろう。

(ビジネスの世界から、一念発起し、疲弊感が蔓延する教育現場に自ら飛び込み、薄給や残業に耐えつつ、「先生」としての道を突き進もうとするビジネスマンは多くないことは容易に想像がつく)


尚、敢えて申し上げるが、先生・教員は子供達の将来を育むという非常に重要なミッションを担う立派な職業であり、それ自体を否定しているわけではない。その専門性は認識しつつも、重要なのは、学校外(国内外・政府期間・一般企業等)の多くの利害関係者と日々折衝し、目的達成に邁進している社会人経験の豊富な大人による価値提供が、子供たちの教育というプロセスに必要不可欠である、ということである。


つまりは、子供の人生観・価値観形成の重要な期間(=小中高+大学)において、
「子供達に餅ばかり食べさせてもらっては困る」ということである。

〜次回に続く〜
Written by TOM


Go Wiz(ゴーウィズ) 〜東京都の小中高向けプロ社会人家庭教師&心理カウンセリング / 就活生向けアドバイザリング〜

〜子供が本来もつ潜在的な力を最大限活かし、共に未来を切り拓いていくことに貢献することが私達の使命です〜 ▶︎社会・ビジネス経験の豊富な講師による学校で学べない価値観の養成 ▶︎国内トップレベルの大学を卒業した講師によるオーダーメイド学習プログラム ▶︎プロの公認心理師による心理サポート 東京都 / 小中高生向け英語・その他科目の学習指導 / 不登校・引きこもり対策含む心理カウンセリング

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