スクールカウンセラーのあたまん中 〜カウンセラーは何をするのか〜(by MIN)

スクールカウンセラーは、学校という何十何百の子どもたちが暮らす中で、それぞれの子がある程度元気に楽しく生活していけるように、サポートするのが仕事です。特に、気持ちが落ち込んでしまったり、心が深く傷ついている子は、一人一人に対して、少しスペシャルな対応が必要です。逆に言えば、そういうことをすれば少し元気になれるかもしれないのです。だから子どもの発達や心についてより詳しく知っているカウンセラーという職業が学校でも必要になるのだろうと思います。


厳密に言えば、心の不調は風邪や骨折とは異なりますが、わかりやすく云うと、普段私たちが風邪をひいたら、いつも通りの生活からは一旦撤退して、大人しく布団に転がっているでしょうし、骨折したらその部分をガッチリ固定して、骨がくっつくまでは気をつけて生活をしますよね。


同じように、子どもたち(もちろん大人もですが)が落ち込んでしまったり心が傷ついてしまってうまく動けなくなってる時は、やはり少しいつも通りの生活からまずは一旦撤退するとか、気をつけて生活してみる、ということが必要になります。


ついつい「それは甘えだ、いつも通り学校に行きなさい」と言いたくなる気持ちが起きてしまいがちなのですが、考えてみてください。骨折してる人にギプスを外していつも通り体育をやりなさいとは言いませんよね。心の問題は目に見えないものなので、簡単には把握することが難しく、そのケアも殊更難しいですし、また、特に子どもの場合は本人でも自分が異常な状態なのかの判断もさらにつきにくいでしょう。


そんな時に、カウンセラーを使っていただくのも一つの手だと思います。カウンセラーは心のケア、心を癒すのが唯一の仕事だと思われがちですが、カウンセラーの重要な仕事の一つに、“アセスメント”というものがあります。

これは日本語にすると“査定”という意味ですが、要は「その人がどんな人で、状態が今どんな風で、どうするのが良さそうか」、ということを評価(成績等とは違う意味で)するわけです。風邪かインフルかわからない時はお医者さんに診てもらって状態を評価してもらいますが、それと似たイメージです。


もちろん完璧なアセスメントというのは、ないでしょう。何度もお子さんに会ううちに、もしくは保護者の方のお話を伺う中で、アセスメントは行われ続け、見立ては更新され続けていくものです。


ですから、ぜひ困っている時には、カウンセラーなどの専門家と相談を続けてみてください(一回だけでもとても意味がある場合もありますが、続けることで理解は深まります)。


なにかを支える時、一本の綱より、何本かあった方が安定します。子どものサポートも同じで、親御さんだけではなくいろんな大人が力を合わせることが望まれますし、賢明です。


そうして、何本もの綱でお子さんを支えながら、無理矢理に治すのではなく、適切な見立てのもとに、じっくりとその子の回復や成長を見守るというのも、支援の形です(風邪で失われた体力が戻るのも、骨折した骨がくっつくのにも少し時間がかかるように)。


そう言ったことのお手伝いが、我々カウンセラーやスクールカウンセラーのすることです。


Written by MIN

Go Wiz(ゴーウィズ) 〜東京都の小中高向けプロ社会人家庭教師&心理カウンセリング / 就活生向けアドバイザリング〜

〜子供が本来もつ潜在的な力を最大限活かし、共に未来を切り拓いていくことに貢献することが私達の使命です〜 ▶︎社会・ビジネス経験の豊富な講師による学校で学べない価値観の養成 ▶︎国内トップレベルの大学を卒業した講師によるオーダーメイド学習プログラム ▶︎プロの公認心理師による心理サポート 東京都 / 小中高生向け英語・その他科目の学習指導 / 不登校・引きこもり対策含む心理カウンセリング

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